「競馬予測AI MAMBA」はなぜ回収率100%超えできるの?

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「競馬予測AI MAMBA」という予想サイトを耳にしたことはありませんか?ある有名企業の一大事業として行われたAI予想であり、非常に大きな実績を残しました。今回は、そんな「競馬予測AI MAMBA」の概要や特徴などについて詳しく紹介していこうと思います。

「競馬予測AI MAMBA」の予想の仕組みは?

「競馬予測AI MAMBA」株式会社ドワンゴのAIに関する事業としてスタートしたプロジェクトです。ドワンゴと言えば、ニコニコ動画を始めとして様々なインターネット上のコンテンツを開発・運営している有名企業で日本のIT業界を引っ張っている存在と言っても遜色ありません。そんなドワンゴが競馬予想にも乗り出し、AIを用いてどれだけ回収率を上げられるのか、チャレンジしたのが「競馬予測AI MAMBA」です。

MAMBAのポリシーは、的中率よりも回収率を上げることです。

例えば、単勝1番人気を買い続けると約30%の確率で的中します。これはほぼ3レースに1回は当たることを意味しており、単勝の的中率としては十分に高いものだと言えます。しかし、その時の回収率は約75%~80%を指します。競馬では約25%を控除率として定められており、回収率は控除率を差し引いた数値に収束していきます。控除率とは、売上金から国庫収入や賞金、運営費などのために天引きする金額の割合のことです。

つまり、1番人気を買い続けた場合は、あるべき数値に落ち着くと考えることができます。しかし、それでは儲けることは絶対にできません

そこで、MAMBAでは儲けるための馬券を選択するという別のアプローチから考えます。競馬の回収率を決める要因には、各馬の勝利する確率勝った時の払戻金を決めるオッズがあります。両者を計算して組み合わせることでおおよその回収率を推定できます。これを期待値理論と呼びます。オッズは発表されているものをそのまま採用すればいいので、肝は各馬の勝利確率になります。各馬がどれくらいの確率で勝利し、馬券内に入るかをより高確率で計算できればうまく回収することができます。ただ、残念ながらその部分の詳細な計算方法については公開されていませんでした。いずれにせよ、期待値が高いほど回収率も100%を超えやすくなる傾向にあると考えてよいでしょう。

 

MAMBAのここがスゴイ!

ここからはMAMBAのどのようなところがスゴイのか具体的に見ていこうと思います。

100%超えの回収率

MAMBAの最もスゴイポイントは何といっても100%を余裕で超えている回収率の高さです。

例えば、2018年12月の成績を見てみましょう。この時は購入金額が845万円だったのに対し、1100万円もの払い戻しを獲得し、収支はプラス300万円、回収率は134%に達しました。先ほどの述べたように、競馬の回収率は75%に収束する傾向にある中で、100%どころか130%も超えているというのは快挙といっても過言ではありません。このような高回収率を実現したのには期待値の細かい設定があります。

以下の表をご覧ください。期待値が1のとき回収率は理論上、100%になります。期待値が1になる時というのは、例えばオッズが3.0倍、勝利確率が33%の時や、オッズが10.0倍、勝利確率が10%の時などです。(期待値はオッズ×勝利確率で計算されます)しかし、実際に購入してみると100%を下回ります。

まんば 回収率

これは

  • 購入時と確定時のオッズの変動
  • 勝利確率が間違っている

の2つの理由があげられます。これらの誤差を考慮すると、回収率が100%を超えるか超えないかの境界線は、期待値が1.1から1.2の間にある時だと分かります。こうしたシミュレーションや実際の購入を繰り返した結果、期待値が1.2以上の時のみ馬券を購入することで回収率もおのずと100%超えを狙うことができるようになっています。

 

AIとの相性診断ができる

一般的なAI競馬予想サイトとの大きな違いに、AIのMAMBAとの相性診断ができるというポイントがあります。自分の買い目をMAMBAに教えることで、MAMBAはその買い目を7段階で評価します。評価のポイントはやはりオッズやMAMBAが想定する勝利確率に近いかどうかという点になってきます。評価が高ければ高いほどMamba Synchronized Point (MP)というポイントを獲得することができ、そのポイントを集めていけばいくほどランキングもあがっていきます。ポイントのランキングで上位に入ると、MAMBAの公式サイトで上位者として掲載されます。それほどの評価を得られるようになれば、MAMBAの買い目と近いということなので、回収率もおのずと100%を超えていくようになるでしょう。

シミュレーションごとの改良がすごい

MAMBAは二度にわたってプロジェクトが行われました。一度目は2018年3月から8月まで、「人工知能募金 -あなたの募金を増やします-」というタイトルで実施されました。この時は、利用者から動物愛護団体への募金を集め、それをAIによる競馬予測を利用して運用、最終的な利益を全額募金するというものでした。もちろん、回収できない可能性もあるので、募金と同額をあらかじめドワンゴが用意し、その金額プラス最終利益を募金するという形で行われました。

この時は、テスト運用期間の3月に22%という絶望的な回収率をたたき出してしまいましたが、本運用機関に入ると80%、130%、150%とみるみる回収率を伸ばしていきました。ユーザーからの募金額が49万円であったのに対し、AIによる運用で増えた金額は58万円となりました。結果、107万円が寄付され当初の金額の倍以上になりました。

続いて、2回目のプロジェクトが2018年10月から12月にかけて行われ、締め切りの前に買い目を公開する形で運用されました。こちらのプロジェクトでも131%の回収率を記録しており、再び好成績を収める結果となりました。この要因としては、一回目のプロジェクトで予想の基盤が作られていたことに加え、改善点として締切直前でのオッズ判断ができるようになったことや、馬単・三連複・三連単が買い目に加わったことでWIN5以外の全種類の馬券で予想ができるようになったことが挙げられます。その結果、2200万円購入して3000万円の払い戻しを得るという結果に繋がったものと考えられます。

MAMBAプロジェクトの終了について

ここまで、MAMBAの特徴について詳しく紹介してきました。しかし、実はMAMBAの予想プロジェクトはすでに終了しているんです。2018年に一回目、二回目のプロジェクトが立て続けに行われましたが、もともとの趣旨が募金のためのものであり、その次も3か月限りの企画として行われていたためです。結果として130%もの回収率をたたき出しているので、第三弾が行われなかったことは非常に残念です。また、今後行われるかどうかも全く分からないというのが現状です。

ドワンゴという大きな会社のプロジェクトであり、一度終了した企画が再度復活するのはとても難しいことだと思われるのですが、それでも実績や結果を考慮して第三弾が行われることを期待したいと思います。

まとめ

以上、競馬予測AI MAMBAの予想の仕組みや特徴・特にスゴいポイントについて紹介してきました。残念ながらMAMBAのプロジェクト自体は既に終了していて、今は予想を見ることができません。しかし、実績十分でAIとの相性診断もできるような注目すべきAI競馬予想サイトであることは今回の記事でお分かりいただけたかと思います。ですので、もしもう一度プロジェクトが何らかの形で復活することがあれば、ぜひ注目していきたいサイトです。

皆さんも頭の片隅にMAMBAの名前を覚えておいて、いつか思いっきり活用し、100%超えの回収率を実現させましょう!